多い「音」のトラブル
- 2022.09.13
できるなら関わりたくない近隣トラブル…
皆さんはトラブルに巻き込まれた経験はありますか?
不動産業界に飛び込みはや数カ月、
近隣住民とのトラブルはよく耳にします。
その中で断トツで1番多いのが
”騒音”に関するトラブルなんです。
本日の会議でも、やはり騒音トラブルが数件発生しており
その対応についていろいろ審議していたところなんです。
私も東京で一人暮らしをしているのですが、
やはり夜中に隣の部屋から物音がして気になることも多々あるんです…
それと同時に自分自身も気をつけねばと、気を引き締めています。
なにが怖いって、”騒音”と感じるのは個人差があるってことですよね。
我慢できる方もいれば敏感で耐えられない方もいらっしゃいます。
状況によっては過剰な反応からともと被害者だった方が、
逆転し加害者になってしまうなんてケースもあるので注意が必要なんです。
そんな騒音について学んだことや感じたことをまとめてきますね!
まずは、騒音トラブルが多い理由から!
千代田区では80%以上の区民の方がマンションで生活しているのを知っていますか?
図らずとも番町・麹町も住居のほとんどをマンションが占めております。
マンションでの共同生活をしているからこそ、
「音」の問題は大きなトラブルの原因になってしまうんです。
人それぞれの生活習慣が異なるのは当たり前で、
自分では気づかないうちに迷惑をかけていることも
あるんじゃないかと改めて気づかされました。
ちなみに千代田区の歴史を遡ると、ちょうど江戸城の城下町にあたります。
そんな江戸の城下町は、人口の30%の武士が70%の広さの土地に武家屋敷を構え、
70%の町の人たちが30%の土地に住んでいました。
70%の町民が30%の土地に住むには、
壁1枚で区切られた長屋という家屋に何世帯もの家族が
一緒に住むしかなかったんです。
か、か、壁1枚…!?
生活音すら丸聞こえでプライバシーなんて皆無ですね…
隣の住民のお腹が鳴るのが聞こえたんだとか(´;ω;`)
「おーい、今から飯だからお椀と箸を持ってお前もうちこいよ」
なんて言いながら壁を叩いて呼ぶこともあったそう。
今では考えられない密な関係ですよね。
お腹の鳴る音が聞こえるくらいですから、
夫婦喧嘩の声はもちろん、ひそひそ話ですら筒抜けだったそうです。
これは相当騒音トラブルがあったんだろうなぁ~
なんて思っていたら、、、
実はそんなことはないんだとか!
なぜトラブルが生まれにくかったかわかりますか?
それは日頃から付き合いがあるため、
被害感情が生まれにくいというのが大きく関わっているんです。
子供の泣き声や足音は騒音トラブルの中でも上位にきますが、
顔やどんな子か知っているだけで、感じ取り方は全く違いますよね。
現在では、隣に住んでいる人や上下に住む人の顔も見たことなければ
名前も知らないなんて人が多いですよね。
実はこれが、騒音トラブルの被害を拡大させて原因だったりするんです。
ちなみに!
江戸の城下町では、生活用水を井戸から汲み上げるときに
水が桶に溜まるまでに多少の時間がかかり、
それを待つまでの間に近所の人同士で世間話をしていたんです。
これが「井戸端会議」という言葉の語源と言われています。
日頃からの付き合いをもっておくことは
千代田区もおすすめしている騒音トラブルを未然に防ぐ方法です。
事故や災害が発生したときに頼りになるのはご近所の方であり、
マンション全体の人と関わり合うのは難しいいですが、
せめて同じフロアの方の名前は思えておきたいものですね!
私もエレベーターで一緒になったときや
すれ違う時には、笑顔で挨拶をするようにしています!
ルールで縛るのではなく、
お互いの思いやりで解決することもあるんですね!
騒音問題はこじれると非常に厄介な問題になりがちです。
日頃から付き合いがあり、子育てなどの事情が分かっていれば
トラブルにならないだけでなく、協力してくれるなんてこともありそうですよね!
「音」の問題は、感情と深く関わっているということを
今回学ぶことができました。
相互の理解と思いやりで、豊かで快適な生活の場を
みんなで作り上げることが大切なんですね!
元島でした!
それでは、明日のスタッフブログで!