【2023年6月号】MonthlyReport
◆番町麹町エリア賃貸物件マーケットデータ
(※5/1~5/31分 20万円以上の物件での統計)
5月末時点での 成約件数: 41件 申込件数: 20件
成約物件の平均賃料: 444,659円
最高坪単価: 29,600 円
最低坪単価: 11,066 円
成約物件の平均坪単価: 18,588 円
6月1日時点での募集物件数: 111 件
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◆弊社管理物件データ (5/1~5/31)
管理物件総戸数 187 件 稼働率 92.51 %
クレーム対応 設備不具合による対応
食洗機交換 1 件 トイレ交換 0 件 照明器具交換 1 件
更新時における賃料アップ 3 件
◆弊社新規賃貸募集物件情報
名称:パークコート三番町 2LDK 千代田区
名称:コンフォート小石川 1K 文京区
名称:ラシクラスEX東京ベイ 音楽スタジオ 港区
MarktersMemo
コロナ前まで、坪単価1000万円を超え、総額3億円を超える物件が番町麹町地域には、千鳥ヶ淵パークマンションなど皇居至近の希少物件しかありませんでした。
それが昨今、毎月のようにその水準の物件をマーケットで見ることになるとは思いませんでしたので、地元に永年住んでいる者としても驚きです。
先月もブランズ・ザ・ハウス一番町、パークコート千代田一番町、平河町森タワーレジデンス、パークコート千代田富士見ザ・タワー等が高水準で売却されました。
このトレンドは、まだまだ続きそうです。
(文責:橋本)
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◆番町麹町エリア売買物件マーケットデータ(5/1~5/31)
新規募集件数 39件
条件変更件数 11件
成約件数 33件(内オーナーチェンジ11件)
成約平均坪単価: 620.8万円
成約最高価格: 4億8,000万円
成約最低価格: 1,700万円
仲介の現場から
5月に入り、外国籍の方の問合わせが増加しました。
特に中国籍の方の問合せが多く、仕事で来日して、番町小学校や麹町小学校にお子様を入学させたいという方ばかりです。
実際に番町小学校にお子様を通わせている中国籍の方からは、番町・麹町小は中国でかなり評判が高く、話題に上がると聞いております。
ここでよく問題になるのは、ごみの分別の仕方や声の大きさやお子様の部屋を走る音など、文化の違いによるトラブルです。
お客様としっかりコミュニケーションを取りながら、トラブルのない仲介を心掛けて参ります。
また、マーケットを見ますと先月同様41件の成約がありました。
昨年の5月の成約数は27件と10件ほど増加していることが分かります。
問合せ数も昨年の倍近くになっております。
新型コロナウイルスが5類に分類され、マーケット自体も活発に動き始めているようです。
(文責:元島)
管理のアレやコレや
最近、5月に入ってから震度5以上の地震が各地で起きています。
関東大震災からは今年でちょうど100年目。
首都直下型地震や南海トラフ地震の心配もあります。
過去の阪神淡路大震災と東日本大震災のときに、オーナーとして賃貸していた物件が地震によって損壊し住めない状況になった際に、預かったいた敷金や保証金について平時と違う取り扱いがあったのかどうか調べてみました。
結論からお話すると、全額返金してほしいと訴えたテナントに対して裁判所はオーナーに契約書で取り決めたとおりに返金するようにとの判決が大部分でした。
被災したのはオーナーも同様だと思いますが、敷金や保証金はあくまでも『預り金』ですので、退去があった場合は返金しなければなりません。
天災が理由で住めなくなった、またはそこで営業ができなくなった場合オーナー借主双方に責任はありません。状況によっては借主負担の原状回復工事すら必要ない場合もあります。
退去時に『償却』をする契約にしていた場合、償却する意味合いと金額が裁判で取り沙汰されることもありました。
たとえば、賃料が近隣相場より明らかに低かったり、礼金や更新料を受領していないなどの理由による『償却』は認められやすかったのですが、明確な理由がない場合は償却せず敷金・保証金全額の支払いを命じられています。
常に敷金・保証金を全額用意しておくことも災害対策の一つかもしれません。
(文責:清水)
社長のひとこと
現在、番町・麹町地域の賃貸マンション市場は、大きな変化が起きています。
大手不動産会社は、募集・審査・契約にオンラインシステムを導入していることをご存じでしょうか。
「ITANJI」というオンラインシステムが代表的ですが、これに借り手が入力し申込みが完了すると、その後のご成約までのやり取りは貸主サイドと仲介業者の担当者間において全てオンライン上(チャット)で行われるのです。
私達仲介会社は、借り手の希望を伝えるべくチャットで会話を続けますが、なかなかスムーズな関係性を築くことが難しいと感じることもあります。
大手法人の貸主は入居者との間に入る対応などせず、顔の見えない作業だけを進めています。
レスポンスがすぐに戻ってこないことも多いため、私達も困ることがあり、申し込みを入れていただいた方にもお待たせしてしまうことも多いのです。
こんな変化の中で私たちは今まで通り借り手の方、貸主サイドの担当者すべてのお客様と心の通う対応をしたいと思っております。今こそ差別化の時ととらえています。
(文責:橋本)