≪社長のブログ≫2020年8月を振り返って
- 2020.09.09
都市には、人・モノ・金・情報が集まり、その集積が高密度であればあるほど、経済の生産性は高まり、豊かになるという理屈を学生の頃、社会から教わった。利便性は高められ、著名なデザイナーがつくりあげた高度利用空間にこそ未来があり、高層マンションや高層ビルと商業施設が複合的開発された空間は、その象徴でもあった。
しかし、コロナ禍における価値観は、その根底を覆した。そもそも都市に集まらなければ、生産性は向上できないと教わってきたはずなのに、リモートなる仮想空間で生産性を維持し、緊急事態宣言で外出ができなくともモノやお金・情報は仮想空間で円滑に動き、実生活を支える。
こうなると、高密度で生産性を高めるという理屈で高層化してきた都市とは何であったのかというのが現在の都市生活者の多くの心境であろう。
生産性という物差しでつくられた都市は、今後その価値をどの様に変容すべきか、コロナ禍で久しく考えてきた。
一つ言えることは、選ばれる不動産に意味が問われ、その意味には暮らしや生き方で答えなければ選ばれないということ。
弊社の提供サービスには、それが必要だと思っています。
(橋本 樹宜)